「国会に期待できない」 同性婚訴訟、東京地裁に請求を認められなかった同性カップルたちが控訴:東京新聞 TOKYO Web

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 同性婚を認めない民法などの規定は違憲だとして東京都在住の同性カップルら8人が国に損害賠償を求めた東京第2次訴訟で、原告側は27日、請求を棄却した東京地裁判決を不服として控訴した。

 14日の地裁判決では、現行の法制度は「性自認と性的指向に即した生活を送るという重要な人格的利益を同性カップルらから剝奪」するもので、法律を「個人の尊厳と両性の本質的平等に基づき」制定することを定めた憲法24条2項に違反する状態と判断した。しかし、具体的な制度構築は国会の裁量に委ねられており違憲とは言えないとし、訴えを退けた。

◆「高裁は明快な違憲判断を示して」

 控訴後に記者会見した原告の臨床心理士鳩貝啓美さん(58)=東京都世田谷区=は「判決後に国会審議を聴き、国会に期待できないと思った。高裁は明快な違憲判断を示して」と話した。

 同性婚を巡る集団訴訟は全国5地裁で計6件起こされ、14日の東京地裁判決で一審判決が出そろい、違憲2件、違憲状態3件、合憲1件となった。14日は初めての控訴審判決となった札幌高裁判決もあり、違憲と判断したが賠償請求は棄却。原告側は25日に上告した。(加藤益丈)