Headwolf FPad5 レビュー:気軽に持ち出して使える8.4インチA5サイズのコンパクトタブレット

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Headwolfより、8.4インチの比較的コンパクトなAndroid 14タブレット「Headwolf FPad5」をレビュー用に提供していただきました。

Headwolf FPad5はSoCにMediaTek Helio G99を搭載し、8GBのRAMと128GBのストレージ、4G LTEにmicroSDカード対応の8.4インチタブレットです。コンパクトなので動画を見るよりは1ページごとのマンガや外に持ち出しての資料閲覧などに向いています。

Amazonでの表示価格は27,999円ですが、セールやクーポンで2万円少々になっています。この価格ならかなりお買い得な性能を持っています。なお、Amazonにて販売元が「Headwolf 日本公式ショップ 」と「Headwolf Official Store」がありますが、どちらも公式だとのことです。

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概要とスペック

Headwolf FPad5はSoCにMediaTek Helio G99を搭載した、ミドルレンジのタブレットです。RAMは8GBでストレージは128GB、microSDカードに対応します。RAMはストレージを仮想RAM化して+8GBまで増やせます。

ディスプレイは約8.4インチで解像度が1920×1200(16:10)、WidevineはL1です。LTE通信やGPSも対応するのでカーナビ的用途にも使えます。

OS Android 14 CPU MediaTek Helio G99 RAM 8GB ストレージ 128GB 外部メモリ microSDXC(最大1TB) ディスプレイ 8.38インチ 1920×1200 メインカメラ 13MP フロントカメラ 8MP バッテリー 5500mAh サイズ 約202 x 125 x 7.5 mm 重量 約320g 生体認証 顔認証 SIM nanoSIM×2 対応バンド 4G LTE: B1/3/5/7/8/18/19/20/26/28AB/41

3G WCDMA: B1/2/5/8

2G GSM: B2/3/5/8

外観

本体には最初からフィルムが貼られています。内容物は他にUSBケーブルと電源アダプタ、SIMピンにマニュアル類です。ケースはありません。電源アダプタは10W(5V/2A)です。

ディスプレイは約8.4インチで、フロントカメラが短辺にあるタイプです。ベゼルは上下が11mm、左右が6.5mmといったところです。

背面はメタル調でサラサラしています。技適マークなどは透明なシールで貼られています。基本的なデザインは先日レビューしたHPad6と同じですが、こちらは縦利用を前提としたものになっています。

カメラはシングルで、それなりに厚みがあります。ケースも付属していないので、そのままだと机の上においたときがガタガタしてしまうのはマイナスポイントです。

上側面(インカメラのある側)には何もなく、下側面にはスピーカーとUSBポート。

右側面に音量ボタンと電源ボタン。

左側面にSIMスロットがあります。また左上の角部分にイヤホンジャックもあります。

Headwolf FPad5のサイズは約202 x 125 x 7.5mm、A5サイズ(210 × 148mm)よりも僅かに小さい程度です。片手で掴むのもなんとか可能な大きさで、気軽に持ち出すのにはちょうどいいサイズ感です。

パフォーマンス

ベンチマーク

各種ベンチマークアプリで確認しました。

各種ベンチマークの結果は、AnTuTu Benchmark(v10.2.5)が390,120点、Geekbench 6のCPUがシングルで726点、マルチで2,019点、GPUは1,310点、3DmarkはWild Life Extremeで343点、Wild Lifeが1,238点、PCMarkのWork 3.0 performanceは8,104点でした。

似た点数のほかの端末と比べると以下の通り。

  • 3DMarkはグラフィック性能、PCMarkはWeb閲覧など基本的な作業に関する性能を測るベンチマークアプリです。

このあたりの価格帯で性能が似たようなタブレットはかなり多くあります。スマートフォンではOPPO Reno9 Aなどに使われているSnapdragon 695搭載端末と似たようなものです。

ただ、同じHelio G99を搭載したものと比べてもPCMarkの値が少し落ちるのが気になります。仮想RAMをオンにした場合は8800までスコアが上がったのですが、それでもほかに届かないくらいですね。

操作感

格安タブレットと言っても、上のベンチマーク結果を見ても分かる通り、それなりの性能がありますし、実際しっかりと動いてくれます。基本的な動作で引っかかりを覚えるようなことはありません。

もう少し安価なHelio G85やUNISOC T616あたりを使ったエントリータブレットと比べると、明らかに快適さが違います。(エントリー向けも最近はそれなりに動きますが、「それなりに動いてくれる」と「ちゃんとスムーズに動く」くらいの違いがあります。)

さすがに重めのゲームでは辛いものがありますが、それほど高性能を求めてこないゲームであれば十分です。動画鑑賞や電子書籍といった用途なら全く問題ありません。

ディスプレイ

Headwolf FPad5のディスプレイは約8.4インチで解像度は1920×1200、アスペクト比は16:10です。実際の縦横の長さは長辺が約17.97cm、短辺が約11.23cmです。だいたいB6サイズ(182mm×128mm)に近いですね。

電子書籍を読むときは、横向きで見開き表示でもマンガ等なら読めますし(字の小さな雑誌は厳しい)、縦向きで1ページ表示ならいい感じに迫力を感じられます。

持っていて重くないですし、タブレットで漫画を読むのならやはり8インチクラスが最適です。

Widevine

WidevineのセキュリティレベルはL1です。なのでAmazonプライムビデオでHD再生が可能です。最近のこの手のタブレットは当たり前のようにL1ですね。

ただ、Headwolf FPad5は8.4インチですしスピーカーもステレオではないので動画向きとは言えません。

4月30日追記:

Headwolf FPad5のスピーカーは一応ステレオでした。ただ、縦持ちにしたときの下側、USBポートの左右に配置されているので、どうしてもそこから音が鳴ってる感があります。動画視聴で横向きにすると、右の音も左の音も同じ方から聞こえてくる感覚になります。なので横向きでの動画視聴には向きません。

画面が若干暗いか

使っていて、画面の明るさが若干足りないように感じました。もちろん明るさ調整はできるのですが、普通のスマホで55%くらいの明るさにするには、Headwolf FPad5を75%くらいにするイメージです。また、明るさの自動調整がないので、そこもマイナスポイントです。

システム

Headwolf HPad6はカスタマイズ少なめでシンプルなAndroidを搭載しています。プリインストールのアプリも少なめで、ほとんどGoogleアプリのみです。Google系以外はWPS Officeとメーカーアプリくらいでしょうか。

通知領域は横向きにするとクイック設定パネルと通知で左右に分かれたレイアウトになってます。

設定画面は横向きにしても1列表示のままです。設定の中身は基本的に通常のAndroidのままで、それにMediaTek特有のものがいくつか入ってる程度です。

OSは2024年4月時点で最新のAndroid 14です。セキュリティパッチレベルは2024年2月5日。この手の端末は今後のアップデートは期待しないほうが良いです。

バッテリー

バッテリーは5500mAhです。コンパクトなタブレットだからというのもあって少し容量が小さいですね。最近のスマホと変わらないくらいしかありません。

輝度を100-105ルクスに調整し、『PCMark』のバッテリーテストを行ったところ、100%→20%まで9時間17分でした。10時間を切ってしまうので、バッテリーの持ちに関しては若干悪いくらいです。

充電は2A/5Vの10W。までです。5,500mAhしかないとはいえ、最近の急速充電に慣れていると充電が遅いと感じるかもしれません。

Headwolf FPad5の良かったところイマイチなところ

良いところ

  • 約8.4インチのコンパクトなサイズ
  • 必要十分なスペック
  • 顔認証対応

イマイチなところ

  • スピーカーが片面にだけある
  • 明るさの自動調整がない
  • バッテリーの持ちや充電速度が良くはない

最近はこれくらいの価格でスペックも似たようなタブレットがたくさんあります。正直、性能面ではかなり似通っているので違いが見えにくいです。

Headwolf FPad5は8.4インチのコンパクトなサイズで、それでいてHelio G99搭載なので必要十分なスペックがあります。(最初めちゃくちゃキビキビしてるな、と思ったのですが、おそらくアニメーション速度が0.5xになっていたと思います)

個人的には8インチクラスのタブレットを電子書籍(マンガ)読み用に愛用しています。これまではBlackview Tab 60を使っていたのですが、これはエントリークラスなので、さすがに動きや反応に不満が出てきました。そうした中でHeadwolf FPad5は「8インチ」「Helio G99」「RAM:8GB」「FHD画面」と私の欲しいものが揃っていたのが嬉しいです。

また、顔認証に対応しているも地味に嬉しいポイントです。格安タブレットだと生体認証が対応してないものも多いです。欲を言えば明るさの自動調整や「タップしてスリープ解除」があるともっと良かったのですが…。(「持ち上げてスリープ解除」はある)

タブレットに求めるもの、用途は人によって違うので万人に向いてるとは言えません。気軽に持ち歩いて電子書籍や資料をササッと読む、なんて使い方であれば、価格も含めてなかなかグッドな選択肢だと思います。私もこれからは本機をメインのタブレットにしようと決めています。

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OREFOLDER編集長。

1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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