【中日】完投勝利だけじゃない 仁村徹編成統括をうならせた松葉貴大の〝全力疾走〟 | 東スポWEB

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 中日・松葉貴大投手(33)が29日のDeNA戦(バンテリン)に先発し、9回7安打1失点と好投。今季チーム初となる完投勝利でドラゴンズを11―1の大勝に導いた。

 117球の熱投でオリックス時代の2016年7月29日・西武戦(京セラ)以来の完投勝利を記録した松葉は「沖縄の読谷(キャンプ)で今年は完投しますと宣言して、誰もできないだろうと思っていたと思います。でもやりました!」とお立ち台でニッコリ。立浪和義監督(54)も「完投までしてくれて非常に助かった。本人にとっても大きいだろうし、チームにとっても完投してくれて大きい」とリリーフ陣を休ませることにつながったベテラン左腕の力投に大感謝だった。

 ストライク先行のピッチング内容もさることながら、松葉は走塁面でもアグレッシブなプレーを見せた。「頭が下がる。あれはすごいですよ」と仁村徹編成統括(62)をうならせたのが7点リードの5回二死二塁で迎えた松葉の第3打席だ。松葉はセカンドゴロに打ち取られたがファーストベースを全力疾走で駆け抜けた。

「普通だったら走らないですよ。あの走塁からは〝やったるぞ〟という気持ちが出ている。ああいうのは野手も見ているんです」。仁村編成統括は松葉の気持ちのこもった全力疾走がチーム全体に勢いをもたらしたと見ている。

「5回が終わった時点で今日は絶対に完投すると。本当は完封したかったんですけどそれはできなかったので次の目標にしたいと思います」。プロ12年目のベテラン左腕は立浪竜に不可欠な存在となっている。