ソフトバンク王貞治会長「向こうはもうガッカリだぜ」 柳田悠岐の劇的逆転サヨナラ3ランに興奮収まらず:「おっ!」でつながる地元密着のスポーツ応援メディア 西スポWEB OTTO!

→ Оригинал (без защиты от корпорастов) | Изображения из статьи: [1]

 ◆ソフトバンク5x―4西武(29日、みずほペイペイドーム)

 初戦は伏兵川瀬のサヨナラ打。2戦目は捕逸によるサヨナラ勝ち。そしてこの日は9回、真打ち柳田による〝お釣り〟の出ない逆転サヨナラ3ランだ。チームは6連勝で、貯金も11となった。

 チームの3戦連続サヨナラ勝ちは1961年以来、実に63年ぶりらしい。この1勝で球団は福岡移転後の通算勝利数が節目の2500にも達した。監督として誰より白星を積み重ねた王球団会長は「もうそんなになるの? 2500はすごいね」とご満悦だった。

 地味に大きかったのは9回先頭で8番野村勇の代打として四球を選んだ川瀬の働きだろう。ストレートの四球と相手守護神アブレイユが制球を乱した結果とはいえ、際どいコースを見極めたことが柳田の劇弾につながった。渋い働きだった。

 その川瀬の四球があったからこそ、3番柳田にまで打順が巡ってきた。もちろん、右前打でつないだ1番周東の働きも大きかったが、柳田まで打席が回らなければ今季初めて柳田、山川、近藤の主軸3人が無安打で試合を終えるところだった。

 それを覆すチームの粘りと、実力ではね返す柳田の存在はやはり頼りになる。「打ってくれって言ってたら本当に打ったね。やっぱりさすがだよ。向こうはもうガッカリだぜ」。王会長は帰りの車に乗り込むギリギリまで興奮しっ放しだったが、無理もない劇勝ではなかったか。(石田泰隆)