【深掘り】富雄丸山古墳の蛇行剣 外装も特異な構造、全容が明らかに|奈良新聞デジタル

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歴史文化

2024.03.27

特異な構造をしていたことが分かった蛇行剣の把=26日、橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所

 奈良市の富雄丸山古墳(4世紀後半)から出土し、長大な鉄剣として注目を集める蛇行剣(だこうけん)。奈良県立橿原考古学研究所(橿考研)と市教育委員会が共同で実施した応急的な保存処置や分析の結果、全容が明らかになった。柄の部分の把(つか)や剣身を収める鞘(さや)が良好な状態で残り、外装も特異な構造をしていた。(竹内稔人)

把や鞘を装着した全長は2・85㍍に

 蛇行剣は刃部(幅6センチ)が長さ2・16メートル、把を装着する部分の茎(なかご)が同21センチ。全長では2・37メートルに及び、刃部がくねくねと6回屈曲して蛇行する。奈良市埋蔵文化財調査センターによると、「4世紀以前では世界的にも出土例のない長大な鉄剣」という。

刃部が屈曲する長大な蛇行剣=26日、

橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所

 さらに今回、蛇行剣が把や鞘を装着していたことが判明。把を含めた剣自体の長さは2・54㍍。鞘を含めた全長は2・85メートルになることが分かった。

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