ウクライナ東部前線の「状況悪化」、部隊が後退と軍総司令官 - BBCニュース
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画像提供, Getty Images 2024年4月29日 ウクライナ軍の総司令官オレクサンドル・シルスキー将軍は28日、ロシア軍の複数の攻撃を受け、前線でのウクライナ軍の状況が悪化していると述べた。 シルスキー総司令官によると、ウクライナ軍部隊はウクライナ東部ドネツク州の陣地から後退したという。 ウクライナ軍は、アメリカから武器が追加供与されるのを待っている。ロシアはウクライナ軍が追加の武器を手に入れる前に、人員と大砲の数で優位に立とうとしている。 アメリカ政府は24日、610億ドル(約9兆6000億円)規模の対ウクライナ追加軍事支援予算を成立させた。 しかし、アメリカからの追加支援はまだ前線には届いていない。前線にいるウクライナ部隊はこの数カ月間、弾薬や兵員、防空能力の不足に苦しんでいる。ウクライナ軍、東部で後退と
シルスキー総司令官は28日、「前線の状況は悪化している」とメッセージアプリ「テレグラム」に投稿した。
戦闘の大半は現在、ドネツク州クラマトルスクに近いチャシウ・ヤル周辺で起きている。ロシア軍はアウディイウカ占領後、ウクライナが支配するチャシウ・ヤルを目指してきた。
ウクライナ軍は複数の地域で西へ後退して、新しい防衛線を設けた。シルスキー将軍は、前進するロシア軍に領土を奪われたことを認めた。
また、ロシア政府が「いくつかの分野で戦術的成功」を収めたとも述べた。
シルスキー将軍は、チャシウ・ヤル周辺で痛手を負った部隊に代わり、休憩済みのウクライナ軍旅団が現地入りしていると付け加えた。
ロシア国防省は28日、ロシア軍がアウディイウカの北約10キロに位置するノヴォバフムチウカ村を占領したと発表した。
画像提供, Reuters
画像説明, オレクサンドル・シルスキー将軍は2月にウクライナ軍総司令官に就任した23日には、ウクライナ国家警備隊のオレクサンドル・ピヴネンコ司令官が、ロシア軍は今後、国境に近いウクライナ第2の都市ハルキウを目指すだろうと話している。
ドイツのキール世界経済研究所によると、アメリカが2022年2月から2024年1月までの間に提供した対ウクライナ軍事支援の総額は400億ドル(約6兆3400億円)を超える。