高速道工事の進入事故防止へ NEXCO中日本がDVDで啓発|あなたの静岡新聞

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 高速道路の工事により規制した車線上で進入事故が後を絶たないことから、NEXCO中日本グループが県警高速隊の協力を得て、進入事故防止を訴えるDVDを作成した。24日、静岡県警本部で協力式を開き、同社関係者が加藤悟交通部長ら幹部に完成したDVDを紹介し、交通安全講習会での活用など連携を確認した。

完成したDVDを活用した連携を確認した協力式=24日午後、県警本部

協力式で完成したDVDを確認する参加者=24日午後、県警本部分館

 同グループによると、2023年は高速道路の県内区間で工事規制車線上への進入事故が173件発生した。仮設防護柵や案内板に接触するなどの事故が多くあったという。

 DVDの映像は7分半。グループ内で保守管理を担当する中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京の社員が撮影や編集、ナレーションを吹き込み自作した。作業車両にトラックが衝突するなどの実際の事故映像を使用し、工事規制を伝える情報提供設備や予告標識を紹介した。同社の源島良一社長は「映像で高速走行する車両が非常に恐ろしい凶器になることを実感してもらいたい。保全管理に従事する社員の思いを届けられたら」と願った。

 映像を確認した加藤交通部長は「今年に入ってから高速道路の事故が増えている。特に大型連休を控える中、事故防止を呼びかけたい」と語った。

 DVDは、県警のほか、県トラック協会や県交通安全協会など関係機関に計2千枚配布する。(社会部・吉田史弥)