前例のない地震、前例のない対策を 復興の「キャンバス」に描く絵は:朝日新聞デジタル

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 石川県が28日、能登半島地震からの「創造的復興」に向けた計画の骨子案を示した。元日の地震から3カ月が経とうとする中、防災研究の第一人者で、県の災害危機管理アドバイザーを務めてきた神戸大名誉教授の室崎益輝さん(79)に、歩むべき復興の道を聞いた。

 能登半島からは人口がどんどん減っています。住民票を移し、最初からふるさとに戻ることを諦めている人が多いです。能登は非常にコミュニティーのつながりが強く、郷土愛も深い場所なのに、です。

 バラバラに避難した人たちの動向をつかんでおくべきだったのに、被災者の行方が全然わからなくなったように思います。

 福島第一原発がある福島県大熊町では、東日本大震災後から役場のほぼ全ての職員を被災者の行方捜しに動かせました。その結果、被災者の連絡先や居場所をつかんでいます。

 こうした過去の経験は、結果的に生かされませんでした。このままでは、能登半島の人口は減る一方です。

 復興というのは、キャンバスをきれいにして、そこに絵を描き直すことです。

がれきの撤去すら終わらない被災地

 でも、被災地の風景はほぼ震…

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能登半島地震

1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする強い地震があり、石川県志賀町で震度7を観測しました。被害状況を伝える最新ニュースや、地震への備えなどの情報をお届けします。[もっと見る]