輪島の海岸にアカウミガメの死骸、弱って流れ着いた後に地震の海底隆起で現れたか

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 石川県輪島市光浦町の海岸で、全長1メートル超のアカウミガメの死骸が発見された。主に暖かい海域に生息する種類で、同県への漂着は珍しいという。専門家らは、弱って流れ着いた後、能登半島地震の海底隆起によって姿を現した可能性が高いと分析している。

能登半島地震によって隆起した海底に取り残されたと思われるアカウミガメ。地震からもうすぐ3か月がたつが、そのままとなっている(28日午後、輪島市で)=関口寛人撮影

 カメは甲羅が縦約75センチ、横約70センチで、体部分は干からびていた。隆起した岩場で漁場調査の下見をしていた地元の海女らが27日朝、波打ち際から30メートルほどの場所で見つけた。

 のと海洋ふれあいセンター(能登町)や日本ウミガメ協議会(大阪府)などによると、体力を落として岩場の浅瀬まで流され、力尽きた後に、地盤の変化で地表に出たとみられるという。海底隆起に巻き込まれて取り残された可能性も否定できないとしている。

 同協議会副会長で日和佐うみがめ博物館カレッタ(徳島県)の平手康市館長は、「写真を見る限り、大人になりかけの個体とみられる。甲羅の左側が変形しており、若い時にロープなどが絡まっていたのかもしれない」と指摘した。