【阪神】岡田彰布監督の采配ズバリ 今季初スタメン起用の勝負師が2年ぶり猛打賞 - スポーツ報知

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◆JERA セ・リーグ 阪神4―3ヤクルト(28日・甲子園)

 老練な知将がほくそ笑んだ。今季初めてスタメンで起用した糸原の躍動を見て、阪神・岡田彰布監督(66)は確信した。「準備してたんじゃないですか。そろそろ(先発が)来るんちゃうかな…と」。0―0の2回無死一、三塁で先制の中前適時打を放つと、その後も止まらず2年ぶりの猛打賞。今季、12球団最多9度目の逆転勝利に貢献した勝負師は「代打の気持ちで、1打席しかないくらいの気持ちで4打席立って、いい結果につながった。必死です。必死にやりました」と心の内を明かした。

 過去4試合で18打数1安打11三振の佐藤輝を、指揮官は今季初めてスタメンから外した。「いつ(先発外を)いこかという感じだった」。代打で3試合連続安打中の好調さを買った糸原が起用に応えた。対照的に、大砲は8回2死二塁に代打で空振り三振に倒れた。「ゲームで打つことですよ。簡単ですよ。ボールを振らないで、ストライクを打ってくれたらいい」と、注文を付けた。

 1点を追う7回2死一、二塁で大山が逆転の2点打。高々と舞い上がった凡フライに「諦めました」と岡田監督は逸機を覚悟したが、浜風に流されて幸運にも左前に落ちた。今季ワーストの4失策で惨敗を喫した26日のヤクルト戦は「一昨日はおかしかったやろ。そんなん。何か一年に何回かあんなんあるよ」と、もう過去の話。4カード連続の勝ち越しで今季最多の貯金5とし、首位を堅守した。(中野 雄太)