WBC王者・中谷潤人が東京ドーム決戦を予想 「井上尚弥選手が早い決着で勝つ」…ひがしんアリーナのスポーツイベントで - スポーツ報知

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 プロボクシングWBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・中谷潤人(M・T)が29日、東京・墨田区のひがしんアリーナで行われたスポーツフェスティバルのオープニングセレモニーに参加。集まった多くの子供たちを前に「次戦は夏頃にできるとおもうので、しっかり勝利して新たな目標に向かって頑張りたい」と意欲を示した。

 墨田区と東京東信用金庫(ひがしん)がこのほど、墨田区総合体育館のネーミングライツ契約を締結し、同体育館の愛称が「ひがしんアリーナ」に決定。それを記念したイベントで、これまで同体育館でボクシング興行が何度か行われてきた縁から中谷がイベントに参加。オープニングセレモニーでは、ボクシング・グラブをはめた山本亨墨田区長、東京東信用金庫の中田清史理事長にともに始球式ならぬ"始拳式"でひがしんアリーナの新たな門出を祝福した。その後はハンドボールの部井久アダム勇樹(ジークスター東京)、フットサルの諸江剣語(フウガドールすみだ)とともにトークショーでスポーツフェスティバルの会場を盛り上げた。

 ボクシングや野球、ハンドボールなどのスポーツ体験コーナーが行われたサブアリーナでは本物のボクシング・リングが設置され、中谷は黒のジャケットを羽織って登場。米国で最も権威のある専門メディア「THE RING(リングマガジン)」が選出する全階級を通しての最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド」(PFP)で日本人5人目となる、初めて10位に入ったことを聞かれると「素直にうれしい。1位を目指していきたい」と意欲。現在、2位はスーパーバンタム級(55・3キロ以下)の世界4団体統一王者・"モンスター"井上尚弥(大橋)だが、"ネクスト・モンスター"と呼ばれて期待されていることについては「それを通じて、見てもらえるのはうれしい。井上選手に追いつけ追い越せで期待していただけたら」と目を輝かせた。

 次戦については夏頃を予定していることを明かした中谷は子供たちの質問にも笑顔で回答。「WBCのベルトは小さい頃から見てきたベルトで、(2月に王座挑戦で奪取してサンティアゴ=メキシコ=に6回TKO勝ち)世界チャンピオンになったという実感がありました」と話し、対戦したい相手を聞かれると「次戦ではないが、いつかはIBF世界バンタム級王者のロドリゲス(プエルトリコ)と闘いたいなと思います」などと抱負を語った。

 井上は5月6日に東京ドームで元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)と対戦するが、中谷は「ネリ選手は攻撃的で、井上選手とはかみ合うスタイルなので期待しています」と注目。イベント後の囲み会見では「井上選手は最初、様子を見るとは思うけど、わりと決着は早いかなと思います」と分析した。同日には尚弥の弟でWBA世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が石田匠(井岡)の挑戦を受けるが「拓真選手とは以前、スパーリングをやったことがある。前の試合(アンカハス=フィリピン=)に9回KO勝ちして、いいイメージを持っている。石田選手はジャブがうまいけど、拓真選手はイン、アウトができるのでジャブを外すことができれば」と話し、「井上兄弟が勝つと思います」と予想した。

 井上尚弥、拓真ともに将来的に対戦する可能性がある。PFPで1位になることが大きな目標の中谷は「井上尚弥選手と闘うのが目標ではないけど、PFPを目指して評価をいただくためには闘うかも」と対戦にも積極的な姿勢を見せるとともに「尚弥選手と対戦するには実績が必要。ただ、(PFPのために)取らないといけないタイトルではある」と将来的にスーパーバンタム級に上げてベルトを手にすることも思い描いていた。