[EVO Japan]「餓狼伝説 City of the Wolves」試遊レポート。前作から継承された「餓狼らしさ」と戦略性を高める新システムが融合
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2024/04/28 13:38 プレイレポート
東京・有明GYM-EXで開催中の格闘ゲームイベント「EVO Japan 2024」。会場のSNKブースに新作格闘ゲーム「餓狼伝説 City of the Wolves」の試遊台が用意されていた。
「餓狼伝説 City of the Wolves」(以下,餓狼伝説 CotW)は,SNKの対戦格闘ゲーム「餓狼伝説」シリーズの最新作だ。1999年にアーケードで稼働が始まり,のちにさまざまな家庭用ハードに移植された「餓狼 MARK OF THE WOLVES」(以下,餓狼 MOW)の世界観,ゲームシステムを色濃く引き継いでいるタイトルとなる。
今回の出展バージョンでは,ロック・ハワード,テリー・ボガード,双葉ほたる,グリフォンマスク,プリチャの5体が使用でき,対CPU戦と対人戦が体験できた。
今回のバージョンでは,全キャラクターでアーケードスタイル(従来の操作)とスマートスタイル(簡易操作)を選択でき,前作「餓狼 MOW」独自のシステムもほぼすべて継承されていた。グラフィックスや操作感も洗練されており,現時点で完成度はかなり高いように感じた。
「餓狼 MOW」で特徴的なシステムだったジャストディフェンスや,ジャストディフェンスから必殺技を放つガードキャンセル,必殺技の動作を途中でキャンセルしてほかの行動に移れるブレーキングもそのままの感覚で行え,強攻撃の硬直をフェイント技でキャンセルしてコンボを伸ばす動きも実現できていた。
「餓狼 MOW」でとくに強烈だった,0フレーム超必殺技(暗転前にガードポーズを取っていないとヒットが確定する超必殺技),ブレーキングを駆使した脱出困難な連係,フェイントキャンセルを複数回絡めて成立させる即死コンボなどは,さすがに「餓狼伝説 CotW」では再現できないようだった。
ただしスタッフに聞いたところ,ジャストディフェンスからガードキャンセルで出した超必殺技は「発生が通常よりも早く」なり,フェイントキャンセルも「キャラによってはコンボに組み込める」仕様になっているそうだ。プレイヤーの操作精度が実力に反映しやすい部分は健在のようだ。
さらに本作では,新システムとなる「S.P.G(Selective Potential Gear)」と「REVゲージ」を使って出せる各種アクションが,戦いに新しいアクセントを与えている。
REV関連のアクションは必殺技を強化する「REVアーツ」,REVアーツ後に強力な追撃ができる「REVアクセル」,通常ガードよりも相手との距離を離す「REVガード」,相手の攻撃を受け流しつつ攻撃する「REVブロウ」があり,これらはREVゲージが100%になるまでは基本的に使いたい放題となっている(REVブロウのみ,S.P.G中でないと使用できない)。
REVゲージは100%になるとオーバーヒート状態に陥り,REVシステムが使用不可になるだけでなく,さまざまなデメリットを受けてしまう。使い道が多数用意されているシステムであり,実戦においてどこでREVゲージを使っていくか,プレイヤーによって変化が与えられそうだ。
独自性が高く,革新的なシステムを多数搭載していた「餓狼 MOW」を踏襲しつつ,新システムにより新しい駆け引きが生まれそうな「餓狼伝説 City of the Wolves」。製品版の発売は2025年とまだ先だが,新規参戦するキャラクターの発表,より多くの人が本作を触れるイベントへの出展など,今後の展開に期待したい。
簡易操作的な立ち位置のスマートスタイル。弱攻撃と強攻撃の使い分けが困難になるが,レバー入力+1ボタンで必殺技が繰り出せるようになる
本作からの完全新規キャラクターのプリチャ。ジョー東の一番弟子というバックボーンを持つ。6+△ボタンからの連打でつながるコンビネーションやステップから派生する蹴り技,足から放つ飛び道具など,師匠と同じく足技を得意とする
必殺技の硬直をキャンセルするブレーキング。ガードされた際には技後の隙を軽減でき,ヒット時の多くはコンボへと移行できる
S.P.G中のみ発動できるREVブロウ。切り返しとして重宝し,強引に攻めたい際にも使えそう
REVシステムを多用するとオーバーヒートに陥ってしまう
「餓狼伝説 City of the Wolves」公式サイト
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