「旅人」川村、マイペースに 年に一度の日本で好成績―男子ゴルフ:時事ドットコム

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時事通信 運動部2024年04月29日16時41分配信

男子ゴルフ「ISPSハンダ欧州・日本どっちが勝つかトーナメント」の最終日、ティーショットを放つ川村昌弘=28日、静岡・太平洋クラブ御殿場

 男子ゴルフの欧州ツアー(DPワールドツアー)を主戦場とする川村昌弘(30)が、28日まで静岡・太平洋クラブ御殿場で行われた日本ツアーとの共催大会で7位に入り、普段は接することの少ない日本のファンを喜ばせた。

 観光を含め、訪れた国は72カ国に上るという「旅人ゴルファー」。年に一度の日本での試合への思い入れは強い。「自分は(年間)25試合前後出る中の1試合だけど、日本で応援してくれる人にはこん身の1試合」

 第1ラウンド途中から再開した第2日は計23ホール。「さらっと回ろうと思った」と適度にリラックスしながらスコアをまとめて決勝ラウンドへ。ショットの調子が良くなかったと言いつつ、大きなミスにならないよう、さすがのコースマネジメントで対応した。最終日はリーダーボードの上の方に名前を載せて見せ場をつくり「4日間、上位でプレーできてよかった」とひと息ついた。

 日本ツアーでは2012年に賞金シードを獲得し、13年に1勝を挙げた。欧州は今季が6シーズン目で、これまで3度の2位があるものの未勝利。「予選を通って、上位でやる。こつこつといいゴルフができたらいい」と、自分のペースで初優勝を目指している。

 欧州ツアー経由の米ツアー切符を目指す日本選手が増えている。昨季は久常涼、今季も星野陸也と中島啓太が優勝。久常は今季から米ツアーに参戦している。食事を共にするなど後輩たちの力になりつつ、川村は「助言とかはない。ゴルフが大好きな若手が来てくれて純粋にうれしい。みんな構ってくれる」と笑う。今回の大会で優勝した桂川有人も加わり、欧州ツアー転戦の旅はにぎやかになりそうだ。