指宿の高齢者施設 処方箋ないのに入所者に感染症の治療薬投与|NHK 鹿児島県のニュース

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指宿市の高齢者施設でおととし、本来必要な医師の処方箋がないにも関わらず、寄生虫が原因で失明などが引き起こされる感染症の治療薬「イベルメクチン」を、新型コロナウイルスに感染した入所者に投与していたことがわかりました。

施設は、投与は事実だとして「入所者や関係者におわびする」としています。

医師の処方箋がないにも関わらず、薬を投与していたのは、指宿市選挙区選出の県議会議員、小園成美氏が施設長を務めるグループホーム「すもも」と「すももの里」です。

施設によりますと、おととし9月から11月にかけて、入所していた80代から90代の高齢者17人のうち、新型コロナに感染して発熱などを訴えた人に「イベルメクチン」を投与したということです。

投与した人数は、はっきりわかっていないということです。

イベルメクチンは、寄生虫によって失明などが引き起こされる感染症の特効薬で、新型コロナに効果があるか治験などが行われていましたが、有効性は示されず、新型コロナの治療薬としては承認されていません。

投与した薬は、小園氏が個人で服用するために輸入して所持していて、「当時、新型コロナの感染拡大で医療機関がひっ迫し、入院が断られる中で、入所者の命を守れるのではと思い投与した」としていて、今のところ入所者に健康被害は確認されていないということです。

NHKの取材に対して、小園氏は「法令違反であったことは明らかで、入所者や関係者のみなさまに申し訳ない。このような事態を起こさないよう、法令を遵守していく」と話しています。