円相場 NY市場 156円台後半まで値下がり後一時1円以上値上がり | NHK

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29日の外国為替市場では、円安がさらに加速して円相場が34年ぶりに一時、1ドル＝160円台をつける場面がありましたが、その後一転して円高方向に変動し1ドル＝154円台まで値上がりしました。

日本時間の29日夜以降のニューヨーク市場では、1ドル＝156円台後半まで値下がりしたあと、一時、1円以上、値上がりするなど荒い値動きとなっています。

週明けの29日の日本は祝日でしたが、海外の外国為替市場では、通常どおり取り引きが行われました。

アジア市場では一気に円安が進み、日本時間の29日午前中、円相場は1990年4月以来、34年ぶりに一時、1ドル＝160円台をつけました。

しかし、日本時間の午後に入り、一転して円高方向に変動し、円相場は1ドル＝154円台まで値上がりしました。

財務省の神田財務官は、29日夕方、記者団から政府・日銀が市場介入に踏み切ったのかと問われたのに対し「私から介入の有無について申し上げることはない」と述べました。

日本時間の29日夜以降のニューヨーク市場では、円相場は1ドル＝156円台後半まで値下がりしたあと、一時、1ドル＝155円台前半まで1円以上、値上がりするなど荒い値動きとなっています。

市場関係者は「日本政府・日銀が市場介入を行ったのではないかとの観測が広がり、改めて警戒感が出ている。一方で、アメリカの根強いインフレでFRB＝連邦準備制度理事会の利下げが遅れるという見方や日米の金利差といった円安の要因は変わっておらず、市場介入が行われていたとしても円安に歯止めをかける効果は一時的ではないか」と話しています。