親中派首相、続投断念「新しい指導部迎える」 ソロモン諸島

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ソロモン諸島のソガバレ首相(ゲッティ=共同)

【シンガポール=森浩】南太平洋の島嶼(とうしょ)国、ソロモン諸島のソガバレ首相は29日、17日投票の議会(定数50)選挙を受けて5月2日に実施される首相選出投票に立候補しないことを明らかにした。与党側はマネレ外務・貿易相を首相候補に擁立する。急速に中国接近を進めたソガバレ氏の続投断念は、米中が影響力拡大を競う地域情勢を左右する可能性がある。

ロイター通信やオーストラリアメディアによると、ソガバレ氏はテレビ演説で、ソロモンは「米国と西側各国から圧力を受けている」と主張しつつ、「党は新しい指導部を迎える」時期が来たと言及した。自身のOUR党が議会選挙で伸び悩んだことで責任を取った可能性がある。

ソガバレ氏は、2019年の前回選挙で4度目の首相に就任。同年に台湾と断交して中国と国交を樹立した。22年に安全保障協定、23年には警察に関する協力協定を締結するなど、急速に中国接近を進めた。

17日投票の議会選挙でOUR党は15議席を得て第一党になったが、野党連合が13議席、別の野党の統一党が7議席を獲得。過半数を獲得した政党はなかった。主要野党は統一の首相候補を擁立することで既に一致している。