生成AIの収益化競争で、マイクロソフトがグーグルに先行

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グーグルの親会社であるアルファベットの最高経営責任者(CEO)であるスンダー・ピチャイは、生成AIツールで収益化を成し遂げると確信している。一方、マイクロソフトのCEOであるサティア・ナデラは、それをすでに達成していると言う。

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アルファベットとマイクロソフトは4月25日、それぞれ1月から3月の四半期決算を発表した。両社とも予想を上回る売上高と利益を報告し、株価も急上昇した。買い戻しと、初の配当を実施すると発表したアルファベット株はさらに上昇した。

両社の内部関係者や幹部のコメントを踏まえると、マイクロソフトとアルファベットの短期的な運命は異なっているように見える。特に生成AIの取り組みに関するものはそうだ。今後数年間で人工知能(AI)関連のソフトウェアに流れると予想されている数百億ドルは、どちらの会社にどれだけ流れていくのか。これは、投資家、働き手、そして潜在顧客らが、2社の競合する取り組みをどのように捉えるかによって決まってくるだろう。

OpenAIへの投資が役立つ

木曜日に開催された金融アナリストとのミーティングで、ナデラはマイクロソフトのGitHub Copilot(エンジニアがソフトウェアコードを書くのを助ける生成AIツール)の顧客数が180万人に増えたと語った。これは、前の四半期と比べると130万人増になる。

「Fortune 500」の企業のうち、60%がMicrosoft Office 365のCopilot(生成AIを使用して従業員がメールやドキュメントを書くのを助けるバーチャルアシスタント)を使用しており、65%が「ChatGPT」をつくったOpenAIの生成AIソフトウェアにアクセスできる「Microsoft Azure Cloud」のサービスを使用しているという。ナデラは、「AzureはAIプロジェクトを行なっているほぼすべての人にとって呼び水になっている」と話した。MicrosoftがOpenAIに投資した130億ドルは、これらのクライアントを獲得するのに確実に役立っているようだ。

AIサービスへの関心の高まりにより、マイクロソフトの最大の部門であるクラウドサービスの収益は前年比で7ポイント上昇した。これにより、マイクロソフトの売上高は17%増の619億ドルに達した。ナデラは、クラウド市場のシェアも獲得したと付け加えた。Microsoftが獲得した1億ドル以上のクラウド取引案件は前年同期と比較して80%増加し、1,000万ドルの取引案件数は倍増した。

Google検索と生成AIの関係性

一方のアルファベットのピチャイも、誇るべきマイルストーンを披露した。彼はアナリストたちが参加した別のミーティングで、100万人以上の開発者がGoogle Cloudの生成AIツールを使用しているとした上で、投資家の支援を受けている生成AIスタートアップの60%がGoogle Cloudの顧客であると伝えた。生成AIは、グーグルの広告クライアントの広告キャンペーン強化にも役立っている。

しかしピチャイは、2月に発表された月額20ドル(日本では2,900円)のサブスクリプションプラン「Gemini Advanced」に、どれだけのサインアップがあったかについては言及しなかった。このプランは、グーグルの最先端のAIチャットボットにアクセスできるものだ。

グーグルのビジネスの核はGoogle 検索だが、ピチャイは、生成AIを使用してクエリ結果を要約する実験にまつわる収益の数字を共有しなかった。より直接的な回答を検索者に提供してしまうと、より詳細な検索を追加で実施する時間が減少し、ひいては検索広告の表示機会が減る可能性がある。今後、Googleが表示する広告のタイプも変化を強いられるかもしれない。