県立浦和高校生から「共学化反対」の声相次ぐ…「別学の選択肢奪い多様性踏みにじる」

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 埼玉県立高校共学化の議論を巡って、男子校の県立浦和高校(さいたま市浦和区)の生徒が21日、県教育委員会の担当者を同校に招き、当事者の考えを訴えた。県教委が現役高校生の声を直接聞くのは今回が初めて。生徒からは「共学化反対」の声が相次いだ。

 同校の生徒会が県教委に要望して意見表明の場が設けられ、在校生と今春卒業したばかりの有志計約150人が参加した。

 生徒たちからは「(男子校・女子校の)『別学』に行く選択肢を奪い、多様性を踏みにじる」「異性がいると埋もれてしまう意見を共有でき、腹の底から話し合える」などと、共学化に反対する意見が相次ぎ、「共学化のメリットを示してほしい」と県教委に求める声もあった。

 同校の生徒会が今月実施したアンケートでは、回答した約800人のうち86%の生徒が共学化に「反対、どちらかといえば反対」と回答したという。

 生徒たちの意見を聞いた後、県教委の依田英樹高校改革統括監は「一人ひとりの経験から発せられた言葉だった。重く受け止めたい」と述べた。

 県男女共同参画苦情処理委員は昨年8月、男女差別をなくす観点から共学化を早期実現するよう、日吉亨・県教育長に勧告した。県教委は勧告に対する措置の報告を今年8月末までに行うよう求められており、1~3月には浦和高や浦和第一女子高など別学の県立高校全12校の保護者や同窓会に対して意見聴取を行った。