【RIZIN46】篠塚辰樹が日本初"素手ボクシング"マッチを制す 手応え十分の右で相手の顔面破壊 - スポニチ Sponichi Annex 格闘技

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 格闘技イベント「RIZIN46」が29日、東京・有明アリーナで行われ、日本初となるベアナックルファイト(素手で殴り合う)は篠塚辰樹(25=MASTER BRIDGE/剛毅会)がJ・マルチネス(29=米国)を1R1分33秒KOで下した。

 ベアナックルルールは米国では人気があり、バンテージのみで戦ういわば「グローブなしのボクシング」のスリリングなファイト。予定していた鈴木博昭対YA―MANが中止となり、「BKFC提供試合」として行われた。直前に父親を亡くしたことを明かしていた篠塚は父の遺影を携えて入場。開始からエンジン全開の相手に突進されたが「相手が来ていいスイッチが入った」と反撃に出た。左右のジャブ、アッパーなどをたたき込むと最後は右ストレートをジャストヒットさせ、マルチネスを沈めた。

 インタビュールームに笑顔で現れた篠塚は「試合前にいろいろありましたが、今は安心した気持ち」と率直な感想を口にする。父親には同ルールでの参戦を伝えると「ケガをするな」と言われたという。それが最後にかけられた言葉だったが「今は天国で喜んでいると思います」と気丈に話した。

 素手で殴った感触は「(ベアナックルルールは)思った通り半端じゃなかった、スリリングで。鼻を折った瞬間もわかりました。(パンチが)めりこんでいるな、痛そうだなと。自分に合っているルールと思いました」。

 ボクシングでは、かつて名門ワタナベジムに所属しプロ戦績3勝(2KO)1敗の戦績。「2発くらいもらったけど拳は大丈夫。ボクシング技術の差はあった」と余裕の表情だった。素手で殴り合うという危険な戦いは強烈なインパクトを植え付けた。ベアナックルルールでの継続参戦には「みんなが見たいなら、やりますよ。違う方向からRIZIN盛り上げていければ」と前向きだった。